毎日、部屋を眺めたり、食器を出し入れするたびに「これ捨てなきゃ」「片づけなきゃ」と、心のすみっこで感じている人は多いかもしれません。
昭和時代から見直してみると、経済的に豊かになり、電化製品、洋服や靴、生活を潤す雑貨類、習いごとのための材料や衣装、日曜大工の機材、昔にはなかったスポーツの道具類などが増えて、日本の家屋には収まりきらなくなりました。
一軒家ならまだしも、マンションとなると収納が多いという間取りはあまり見かけませんよね。
ですから、必然的に表にでてきます。ソファの上、食卓テーブルの上に置いたり、作りつけの食器棚には入りきらず、カップボードを買い足したり。
一度買ったものは捨てるのがもったいないとどんどん溜まり、ブランドショップの紙袋や化粧品サンプルを溜め込む人もいるのではないでしょうか?
もちろん私も以前はそうでした。
小学生の頃は、勉強机の上には教科書、文房具、キャラクターの雑貨でいっぱい。大人になっても、あまりモノが捨てられず、増えていくばかり。
子供ができてからも、育児やもろもろに追われ、洗濯して乾いた洋服はたたまずに出しっぱなし、クロ―ゼットを開ければ、バッグや書類や子供のモノでいっぱい。
かろうじてリビングにはものをあまり置きたくないと、片づけてはいたものの、誰かが置くと「き~」となっていました。
まったく、余白もゆとりもなかった時代です。
そんな私が、モノを捨て始め、必要とするものだけに囲まれるようになったのは…ご多分にもれず、「断捨離」という言葉を知ってからです。
世間では「片づけブーム」がやってきていて、整理法や、断捨離などが流行っていました。本当は片づけとかは流行りではないのだろうけど。
「き~」となる自分が嫌になり、スッキリとしたホテルの部屋を理想にしようと決めました。決めたといっても、外観や間取りは違うのですから、とりあえず「気分はホテル」です。
そこで、私がどうやってモノを減らし、見える床面積を確保し、スッカスカの冷蔵庫で生活しているのかをご紹介したいと思います。ただ、60代に入った今では、少し気持ちが変化しているので、そのあたりもご紹介していきますね。
床も書庫も物置もいっぱいだった日々
今から30年くらい前に結婚しました。わりとすぐに一軒家を建て、穏やかな暮らしが始まりました。
家を建てた頃には、子供が二人いたので(犬も一匹)洋服やおもちゃ、駅から少し遠めで自動車免許ももっていなかったため、パントリーにはたくさんのコープさんからの配達品が詰まっていました。
本好きで、本だけはケチることなく買うと若い頃から決めていました。
ですから本は増えるばかり…
図書館で借りればと思っていても、図書館で借りた本はなぜか読まずじまいでした。
そして、庭にあった物置には、ひな人形、五月人形、ヒーター、クーラーボックス、キャンプ用品、大昔の本などが家族分あったりして、毎回ほこりを払いながら取り出すのが一苦労でした。
「なぜ、こんなにモノが多いんだろう」と感じていたものの、捨てる選択をしなかったのが今となっては不思議です。
モノが少ないメリットに気がついた
世間で「断捨離」や「こんまりメソッド」が流行りだし、私ももちろん本やテレビを見て「真似してみよう!」と思い立ちました。
その頃、子供たちは小、中学生くらいだったかと思います。
学校や塾のテキストやテスト用紙が溜まり、「紙類」が増えていった時期ですね。
テスト用紙は本当に捨てることができず、山のように積み上げられていきました。しかし、「片づけ」と「捨てる」を少しずつしてみようとチャレンジしていたので、
- テストはファイルに閉じる
- 閉じたファイルは専用ボックスで管理する
- 本棚へしまう
のように、3ステップで片づけました。これが大学受験の時期まで続きます。
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洋服はというと
- バブル時代の想い出深い洋服は捨てる
- ただし、これだけという1枚をとっておく
- 普段着は枚数管理して少なく(たぶん春夏上下、秋冬上下4枚ずつくらいだったかも)
- 化粧品、香水も古いものは処分
- 靴は履きつぶしてから買う(靴箱には2~3足)
- 食器は好きなものだけを残し、燃えないゴミへ
と、きっとどこでも言い尽くされているようなことを、実直におこなっていきました。
着る洋服は清潔感が大事ですし、匂いも気になりますよね。
そのことも、元旦をのぞいて毎日、必ず洗濯をしていたので、下着も洋服も少なくて大丈夫でした。
こうしてモノが少なくなった私が得たものは、
- 掃除のらくちんさ
- モノを管理しているという意識
- 雑然とした環境に住まなくて済む
- 「き~」とならなくていい心の安定さ
一番良かったな~と感じるのは、「き~」とかイライラとかしなくなったこと。
それでも、家の空間をもっと広く使いたいと思った私は、「婚礼ダンス」を断捨離してしまいます…
婚礼ダンスを片づけたことで思うこと
2階に置いてあった「婚礼ダンス」結婚するときに自分で選んで、両親から贈っていただいたものです。
その婚礼ダンスを断捨離するという、今から思うとやりすぎだったかもと少し後悔することも。
それでもあの頃の片づけたい、モノを少なくして生きていきたいと思っていたことは事実です。
もちろん両親には話をしてから処分をしましたが、特に母親の心のうちは悲しかったかもしれないと、それは今感じています。
断捨離、片づけも度が過ぎると、大切なものを見失ってしまうと思います。
それでも最近は仕事の関係で、転居が多くなり、家具類が少なくて本当に助かっています。
引越しの度に身軽になる
50代後半から引越しが何度もあり、その度に段ボールに詰めて、引越し業者さんに運んでもらって…を繰り返してきました。
その度に持っているモノの見直しができ、どんどんと少量になっていきました。
引っ越しても荷物の整理は一日あれば十分で、その街ですぐ行動できる。なんとも身軽です。
モノを少なくといっても、ミニマリストでもない、ナチュラリストでもない、ブランドものとかに興味がないわけでもないのです。
自分の心地よさを求めているうちにこうなったという感じでしょうか。
ただ最近少し、もうちょっと楽しみになるモノを部屋に置いてみたい、無駄と思えるものでも手を出してみたいと思ったりしています。もともと可愛くて美しいものが好きなので。
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一人用冷蔵庫で三人分をまかなう
何度目かの引越しの際、子供ふたりと私との三人暮らしになりました。
この時に持っていた家電はすべて、長女が大学入学時に「新生活応援プラン」みたいなセールで買った、6年モノの一人用ばかり。
小さな洗濯機と、保温するとカピカピになってしまう炊飯器、1ドアの冷蔵庫でした。
それでも、大型のものを増やしたくなくて、1ドアの冷蔵庫をずっと使い続けていました。
幸い、近くにスーパーがあり、買い物の回数を増やしたりして。一人用冷蔵庫でも、三人分の食事二日分までは大丈夫でした。
しかし7年目に入った頃、冷蔵がきかなくなり買い替えとなりました。
今では子供たちも独り立ちしていき、それぞれで購入した家電を使っています。ただ洗濯機はまだ現役でがんばっているようです。
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小さなものから少しずつ減らす
きっと、一朝一夕にできる断捨離、片づけなどないのだから、
- やるか~と諦めて
- 重い腰を上げて
- 手の届く場所から
- 小さなごみを捨てるように
一個ずつ捨ててみて、ちょっとだけ空いた余白をみつめて、褒めていきましょう。


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